RIKEN/RIBF施設共用促進事業

課題申請書(成果 非占有 利用)

申請書ダウンロード

課題申請書(成果 非占有 利用) をダウンロードして、ご記入ください。


記入方法

課題申請書の記入に際して、本様式最後にある「記入要領」をご覧ください。 成果 非占有 利用の場合、以下の項目についての記述が必要です。
(1) 利用実施で用いる物品・照射物の用途。利用成果の用途。
(2) 課題内容の産業上の意義、発展性、波及効果。
(3) 但し、将来、成果 占有 利用への移行を検討するための試験の場合は、
  課題内容の産業上の意義、試験の達成目標、移行への必要条件
  を記述する。

利用する施設種別、ビームや、課題実施計画については、 予め産業利用開発チーム(当チーム)と良くご相談の上で、ご記入下さい。 またその他ご不明の点についても、記入方法を指導させて頂きますので、ご相談ください。

提出先

記入された申請書は、 (施設共用窓口) から、メールでお送り下さい。受理後、当チームが予備審査を行います。 申請内容について確認したい点がある場合、当チームより申請者へ連絡します。 ご相談の上、申請内容の訂正・補充をお願いする場合がありますので、ご協力下さい。


審査の流れ(成果 非占有 利用)

先ず、当チームが予備審査を行います。 課題申請書に記載された必要なビーム条件、実験セットアップ、測定方法等が技術的に可能か、 また照射の安全性、装置搬入等に問題が無いかを確認し、 産業課題採択委員会へ報告書として提出します。
当施設にご希望のビームの供給実績が無い場合は、 ビーム開発マシンタイム(産業連携マシンスタディー) をご相談させて頂きます。 ビーム開発の必要性が課題採択委員会で承認されると、当チームがマシンタイムを行い、 その結果を利用者へ報告します。 開発結果を参考にして頂き、課題実施の可能性を再検討して頂いてから、 再度課題申請を行ってください。
また、申請者側の開発要素が大きく、長期的な開発が予想される場合で、 仁科センターがその開発の重要性を認め、理研内に共同研究を推進する部門があれば、 共同研究契約(成果公開)をご提案する場合もございます。

次に、産業課題採択委員会(略称:IN-PAC)課題審査を行います。 審査では、実験代表者若しくはその代理人に課題内容についてプレゼンテーション (日本語で15分程度)をして頂きます。 IN-PACは、後述の《課題審査基準》に基づき申請課題を審査し、 必要に応じて判定理由その他の意見を付して、その結果を仁科センター長へ 答申します。 センター長は、それに基づき最終的に採否を決定し、実験代表者に採否を通知します。
申請課題の内容が学術的研究とみなされる場合は、この事業の対象ではありませんので、 成果公開型の原子核(NP-PAC)あるいは物質生命分野(ML-PAC)課題採択委員会に申請を お願いします。

課題が採択された後、 放射線発生装置使用計画書を作成しビームタイム申請をして頂きます。 使用計画書の内容について安全審査委員会安全審査を行います。


課題審査

《 課題審査基準 》 成果 非占有・占有 利用で共通

[1] 申請課題内容の技術的な実施可能性。
[2] 申請課題の実施および成果の利用が、平和目的に限定される等、 研究倫理や社会通念に照らして、当該申請課題の実施が妥当であること。
[3] 利用目的を遂行する手段として、RIBF施設の必要性。
[4] 申請課題がRIBF施設を使って産業に貢献する可能性があること
[5] 申請課題内容の安全性。


[1] について、
施設側の技術的な実施可能性:ビーム供給、照射環境等については、 予備審査段階で審査され、課題審査委員会へ報告されます。
利用者側の技術的な実施可能性については、 IN-PAC委員による専門家の立場からも審査されます。
[3] について、
仁科センターのRIBF施設とそのビームの特性が、 申請課題の目的実現に十分活かされていること。 また他の手段にくらべて優位であること。
[4] について、
利用目的が、RIBF施設の重イオンビーム・RIビーム技術を 産業分野に応用した産業技術として重要であること。
また利用目的が、学術的研究目的で無いこと。 ここで学術的研究とは「成果に学術的な価値があり、成果が無償で公開されるもの」 を意味します。 学術的研究とみなされる場合は、この事業の対象ではありませんので、 改めて成果公開型の原子核(NP-PAC)、あるいは 物質生命分野(ML-PAC)課題採択委員会に再申請して下さい。 詳しくは RIBF User Guideをご覧ください。
[5] について、
課題申請書にある「安全審査上の情報」に関して、 予備審査段階で安全性を確認し、課題審査委員会へ報告されます。 正式な安全審査は、課題採択後、毎回のビームタイム申請段階で詳細に行われます。


成果 非占有 利用 の 審査について

上記、申請書の記入方法で述べた(1)〜(3)の記述について、 IN-PACが審査し、申請課題の産業利用上の重要性を評価します。
利用可能なマシンタイム日程を上回る申請があった場合には、 原則としてこれらの評価が優れている申請課題が優先的に採択され、 評価が著しく低い申請課題については採択されない場合があります。


産業課題採択委員会 (IN-PAC) について

産業課題採択委員会 (IN-PAC) は、 イオンビームの利用・研究について専門的知識・経験をもつ理研内外の有識者と、 仁科センター内の加速器・実験設備・安全管理・応用研究開発の担当者で構成されています。 現在のIN-PAC委員は、 こちらの方々です。
IN-PACの審査は非公開で行われます。 委員が申請課題と利害関係をもつ場合には、その委員は当該課題の審査に関与しません。 また、委員は取得した申請課題及びその審査に係わる情報を、委員の職にある期間だけでなく その職を退いた後も第三者に漏洩しないこと、情報を善良な管理者の注意義務をもって 管理すること等の秘密保持を遵守することが義務付けられています。


審査結果の通知

審査結果は、IN-PAC委員長から仁科センター長に答申され、 センター長が申請課題の採否を決定し、実験代表者へ通知します。 但し、審査経過についてのお問い合わせには応じません。 尚、提出された申請書類等の審査資料は、課題が不採択の場合は代表者に返還しますが、 採択の場合は返還しません。


安全審査

安全審査に必要な書類

課題が採択された後、ビームタイム申請の際に、 放射線発生装置使用計画書を作成し、課題内容の安全審査を受けます。
課題申請書に記入した「安全審査上の情報」に従って、 使用計画書に、これから実施予定の実験に即した内容で、 照射物・照射セットアップ等を記入して頂きます。 詳しくは、 使用計画書の書き方 で説明します。 使用計画書の内容について、安全審査委員会が審査を行います。

安全審査委員会について

安全審査委員会は、 重イオン加速器施設で行う実験及び加速試験の安全性を審議する委員会です。 仁科センター内部の加速器、実験装置、放射線管理などの担当者で構成されています。 安全審査委員会は、放射線発生装置使用計画書の書面審査を行い、 安全対策を強化すべき点があれば、申請者へ書面にて指摘・質問をします。 安全審査は、学術利用課題と共通で行われます。