RIKEN/RIBF施設共用促進事業

利用実施の流れ (成果 非占有 利用)

課題が採択された後、施設利用実施までの流れは以下の通りです。 年2期制のビームタイム期間 ( 前期(4〜9月)後期(10〜3月) ) の開始 に間に合うように、利用申請を済ませる必要があります。
採択された利用回数が複数回の場合、ビームタイム期間毎に利用申請を行ってください。 施設側、若しくは利用者側の理由により、予定していたビームタイム期間内に 利用実施が出来なかった場合は、次の期間以降に再度利用申請をして頂く必要があります。

先ず、ビームタイム申請 を行ってください。 例年 ( 7月 or 1月 )頃に、ビームタイム希望調査のアナウンスがありますので、 日程希望調査票 に 次半期期間内の希望日を記入して提出して下さい。
学術利用も含む全希望を集計したビームタイム素案が策定されます。 施設運転予定と希望日程が合致しない場合は、次期までお待ち頂く場合がございます。 その場合は、次期のビームタイム希望調査の時に、再度ビームタイム申請を行って下さい。
素案に予定されると、次に、実験内容の安全審査を行います。 放射線発生装置使用計画書 の提出案内が届きます。 計画書の作成に当たっては、記入方法の指導も行えますので、ご相談ください。 安全審査委員会にて、計画書の書面審査が行われます。 安全対策を強化すべき点があれば指摘されますので、 使用計画書を修正し、必要な対策を施す必要があります。
安全審査で承認されると、マシンタイム委員会で正式なビームタイム が配分され、次半期期間内のビームタイム表がアナウンスされます。 以上、一連のビームタイム申請手続きは、前期・後期のビームタイム期間開始の 約1か月前に完了します。

次に、利用者登録 を行ってください。 施設利用参加予定者全員の 外部利用者登録 が必要です。 また管理区域に立入る参加予定者全員の 放射線業務従事者登録 も必要です。 利用者登録の開始は、課題採択後からいつでも行う事が出来ますが、 必要書類を提出後、来所の上、外部利用者講習 まで完了しないと、 利用実施に参加できませんので、早めに開始するようにしてください。

利用実施に際して、ビームラインの下見・照射準備等の日程は、 産業利用開発チーム(当チーム)にご相談ください。 ビームタイム表を参照して、照射室に入室可能な時期をお知らせします。 施設利用の実施後、速やかに放射線発生装置使用終了報告書の提出と 実験記録の保存を行ってください。

年度末までに、成果報告をご提出ください。 成果非占有利用2回目をご予定の場合は、利用報告書を提出してから 2回目の成果非占有利用課題申請となります。 加速器プログレスレポート(英文)の執筆も宜しくお願い申し上げます。


利用申請

各種申請にあたっての留意点

課題採択後の流れは、施設利用を安全にかつ円滑に行う為に、 学術利用ビームタイムの流れと同じ手順で進められます。 各種申請書類は学術利用と同じ様式のものを用い、 実験代表者との連絡は、RIBF Users Office が担当します。詳しくは、 RIビームファクトリーにおける実験の手順 をご一読ください。
各種申請書のやり取りは、Users Office と 課題の実験代表者 の間 で行なわれます。 課題採択通知に記載されている《課題番号》で照会してください。 尚、利用手続きでご不明の点等がございましたら、当チームまでお問合せ下さい。
連絡先:
● RIBF Users Office は、 (Users Office窓口)  まで。
● 産業利用開発チーム は、 (施設共用窓口) 若しくは、 その担当者宛てまで。


ビームタイム申請(1):  日程希望調査

Users Officeより実験代表者へ、ビームタイム希望調査 ("Call for Beam Time Scheduling Requests") のメール問合せがあります。 日程希望表 の提出を求められます。 申請書のサンプルは、 日程希望表からダウンロードできます。
希望日程の記入に当たっては、当チームと予めご相談して下さい。 次期半期間の加速器運転予定を鑑み、利用実施が可能と思われる時期を予め提示させて頂きます。 また、照射準備等で利用実施前後にビームラインを専有したい場合は、 日程希望表中の記述欄に記入して下さい。
ご記入後、Users Office へご提出ください。 提出後、マシンタイム委員会が 学術利用も含む全希望を集計したビームタイム素案を策定します。 素案の修正期間中に、当チームより日程再調整のご相談を差し上げる場合 がありますのでご協力ください。


ビームタイム申請(2):  放射線発生装置使用計画書

ビームタイム素案に予定されると、 Users Officeより放射線発生装置使用計画書実験参加者リスト の提出を求められます。 計画書の様式は、 放射線発生装置使用計画書 からダウンロードできます。 実験参加者リストの様式は、Users Officeからのメールに添付されます。 使用計画書は、安全審査を行う上で重要な書類です。 課題申請書に記述した「安全審査上の情報」などを参考に、 毎回のビームタイム申請毎に、実際に行う利用実施に即した内容で記入して下さい。
使用計画書の様式は、CRIB用、RIPS用、それ以外のビームライン(一般実験用)で異なります。 もし密封・非密封放射性同位元素、核燃料物質を使用するときは、 密封・非密封放射性物質使用計画書 の提出も必要となります。 この手続きが必要な場合は、当チームから連絡します。 初めて記入される時は、当チームが記入方法の指導をさせて頂きますので、ご相談ください。
実験参加者リストには、 利用実施期間中(ビームタイム中)に放射線管理区域に入室予定の人全員を記入してください。 申請後に、参加者の追加・変更・削除を行う事は可能です。 詳しくは、 外部利用者登録 及び 使用計画書・参加者リストの変更 をご参照ください。
ご記入後、(念のため) 当チームに提出 して下さい。 安全審査上で重要な情報が正しく記述されているかを確認後、 当チームから Users Office へ提出します。


安全審査

提出された 放射線発生装置使用計画書 について 仁科センター内部の安全審査委員会が 安全審査 を行います。 安全審査委員会は、 重イオン加速器施設で行う実験及び加速試験の安全性を審議する委員会です。 仁科センター内部の加速器、実験装置、放射線管理などの担当者で構成されています。
実験計画の内容で、安全対策を強化すべき点があれば、 審査委員会から指摘・質問があります。 その場合、当チームと相談の上、 必要な対策を施す様に使用計画書を修正し再提出します。 承認された使用計画書は年度内有効です。


ビームタイム承認:  ビームタイム表

安全審査で承認されると、マシンタイム委員会から ビームタイムが配分され、 ビームタイム表 にアナウンスされます。 配分されたビームタイムは、その期日に確実に実施してください
加速器施設の不調などでビームタイムが変更される場合がございますので、 随時最新のビームタイム表をご参照ください。 ビームタイム変更が予定される場合は、 当チームから速やかにご連絡申し上げ、 日程の再調整をお願いしますのでご協力ください。


利用者登録

利用者登録の開始は、課題採択後からいつでも行う事が出来ます。 利用実施(ビームタイム)の1か月前までに、 以下の必要な申請書類をご提出ください。


利用者登録(1):  外部利用者登録

● 利用実施期間中(ビームタイム中)に、実験に参加する人は全員、 RIBF外部利用者登録 と 放射線業務従事者登録 が必要です。
● ビームタイム期間以外に、見学や放射線を取り扱わない作業等で 管理区域に入室する場合は「一時立入者」として扱えますので、 来所の都度、当チームへご相談ください。
● ビームタイム中に、管理区域に立入らない実験参加者が予定される場合は、 予め当チームとご相談ください。
RIBF外部利用者とは
外部機関の利用者が、理研の研究室/チーム等に所属せずに、 本務機関の所属のまま施設利用を実施する制度です。詳しくは、 RIBF外部利用者制度をご覧ください。 外部利用者に登録されると、氏名および本務所属名が明記された 写真付きの入構許可証(ICカード)が交付されます。 利用できる所内施設等については、上記リンクをご確認ください。
申請書は、RIBF外部利用者制度の [申請書類]より、登録申請書、顔写真、誓約書をダウンロードして下さい。 個人情報の取扱いになりますので、参加者個人ごとに Users Office へ提出して下さい。 利用者登録の有効期限は「2事業年度」です。 登録の更新・変更・解除については、上記リンクをご参照ください。


利用者登録(2):  放射線業務従事者登録

ビームタイム中に、管理区域に立入る実験参加者は全員、 放射線業務従事者登録が必要です。
申請書は、RIBF外部利用者制度の [申請書類]より放射線業務従事等承認申請書をダウンロードして下さい。 同ページに 記入例がありますので、ご参照ください。 利用者の本務所属機関で放射線作業従事者として登録されていること (例:放射線管理手帳を取得して所属機関にて管理されていること) が必須要件となります。 本務所属機関の代表者、および放射線取扱主任者(または管理責任者)の 承諾・証明印 が必要です。 放射線業務従事者に登録されると、個人被爆線量計(クイクセルバッジ)が交付されます。 線量計(クイクセルバッジ)の返却・交換は、毎月末です。
作業従事者登録は「年度毎」に行います。 登録の更新・変更・解除については、上記リンクをご参照ください。


利用者登録(3):  外部利用者講習

外部利用者登録後、利用実施前までに、外部利用者講習を必ず受講 して下さい。 放射線・安全・情報セキュリティ等の講習を約2〜3時間行います。 講習は予約制で来所して頂く必要があります。 RIBF外部利用者の手続き [初回来所]をご覧の上、Users Office に連絡して、講習日の予約を行ってください。


宿舎の予約

外部利用者に登録された方は、 所内宿泊施設の利用が可能です。 Users Ofiice を通じて、なるべく早めにご予約ください。


使用計画書に変更がある場合

使用計画書に変更がある場合は、 速やかに「放射線発生装置使用計画書一部変更願」を提出する必要があります。 詳しくは、 [実験計画の変更]をご参照ください。 当チームとご相談の上、 変更願書式に記入して提出します。 必ずビームタイム開始日の10日前までに提出して下さい。
● 実験参加者の追加・変更がある場合も、この書式で提出が必要です。
● ビームエネルギー、並びにビーム強度の上方変更には、再度安全審査が必要です。 また加速器の調整スケジュールが間に合わない場合は対応できません。
● 照射物や、照射セットアップ、その他の実験計画の変更でも、 再度安全審査が必要な場合があります。
安全審査確認ができない時にはビームタイムは実施できませんので注意して下さい。


利用実施へ

利用実施前までに:  ビームラインの照射準備 等

利用実施に際して、ビームラインの下見・照射準備・打合せ等の日程は、 当チームにご相談ください。 ビームタイム表を参照して、照射室に入室可能な時期をお知らせします。 ビームラインの準備は、必要に応じて利用者の方々にも立ち会っていただく 場合がございますので、ご協力ください。
また、照射準備等のために、利用実施前後にビームラインを専有したい場合は、 ビームタイム申請(1):日程希望調査 の時点で、当チームにご相談しておいてください。


利用実施(ビームタイム)

ビームタイム表に示された期間に施設利用が実施されます。 加速器の不調で、ビームタイム開始時刻が遅れたり、終了時刻が延長される事もあります。 日程に変更があった場合は、当チームから速やかに連絡します。

利用実施当日は、先ず当チームが、ご希望の照射条件のビーム調整を行います。 この間は、照射室に入れません。ビーム調整中は、照射試料をビームラインから退避 しておいてください。 ビーム調整時間は、ビーム条件によって異なりますが、数時間かかる事があります。

ビーム調整後、ビーム条件を確認して頂いてから、ビーム渡し とします。 ビームタイム表に記載された終了時刻までに、利用を完了して下さい。 利用者の都合によるビームタイムの延長は、原則として対応できません。 尚、ビームタイム申請する日数・時間は、利用者時間(課題採択された時間)の他に、 当チームで必要なビーム調整時間を加算して申請します。

ビーム照射中は、当チームは On Call で対応できるように待機します。 安全に関する問題等が発生した場合、速やかに当チームに連絡して下さい。 照射中のシフトメンバーは、利用者側でご用意ください。 照射中は、必ず1名以上が常駐し、その連絡先(電話番号など)を 加速器オペレータに連絡しておいて下さい。

利用実施中の照射室への入退出手順や放射線作業は、 外部利用者講習で受講した内容に従い、安全に行ってください。 線量が高い場合は、当チームが対応しますので、連絡して下さい。

持ち込み物品を管理区域外へ持ち出す時は、汚染検査を必ず行ってください。 念のため、当チームも立ち合います。 放射化した照射物は持ち出せませんので、冷めるまで管理区域内で保管が必要です。


利用実施の後で:  終了報告書 等

利用終了後は、速やかに 放射線発生装置使用終了報告書 の提出が必要です。 終了報告書書式に、当チームと一緒に記入して頂きます。 記入後 Users Officeへ提出します。
また、実験記録の保存 が必要です。 詳しくは、 [情報管理体制] 注1)をご参照ください。 実験データとスキャンしたログノートのファイル をアップロードする様、 Users Office から実験責任者へ通知があります。


成果報告 (成果非占有利用)

成果報告(1): 成果非占有利用報告

年度末までに、成果非占有利用報告(日本語)を、 当チームまでご提出ください。 今までの報告例については、 施設共用の成果:トライアル利用報告書 をご覧ください。 成果非占有利用2回目をご予定の場合は、1回目の利用報告書を提出してから 2回目の成果非占有利用課題申請となります。


成果報告(2): 加速器プログレスレポート

年度末までに、理研加速器プログレスレポート:RIKEN Accelerator Progress Report (英文で執筆)の投稿をして下さい。 詳しくは、 [報告書および論文]をご参照ください。
プログレスレポートについては、 アーカイブページ、及び 原稿募集要綱のページをご覧ください。 原稿提出締切日の後にビームタイムがあった場合は、その次年度の締切日までに提出して下さい。 原稿執筆については、当チームも共著者として協力致します。