重イオン衝突と

非平衡物理の理論的発展

 

2012年2月18日(土) 10:00 -

理化学研究所 (仁科ホール)

主催:文部科学省, 仁科加速器研究センター

プログラム

趣旨: アメリカブルックヘブン国立研究所の重イオン衝突実験では,非常に強い相関を持ったクォークグルーオンプラズマ(QGP)が生成され注目されている.しかしながらQGPに至る平衡化過程や,その後の時間発展及びハドロン化など非平衡ダイナミックスにおける未解決な問題が多々ある.量子論的な非平衡問題は重イオン衝突実験の物理に限らず物性,宇宙から生命現象にいたるまで幅広い分野の問題である.そこで本研究会では,非平衡物理の問題の理論的な取り扱いを分野を超えて議論したい.

招待講演者 (敬称略50音順)

国広悌二 (京都大学)

吉森明 (九州大学)

山中由也 (早稲田大学)

岡隆史 (東京大学)

世話人 : 日高義将, 橋本幸士

10:00 - 10:10 橋本 幸士 (理研): はじめに

10:10 - 11:00 隆史 (東大):  固体電子中の強電場物理 --- 多体Schwinger機構、光誘起ホール効果

11:00 - 11:30 福嶋 健二 (慶應大): 相対論的重イオン衝突初期時空発展とスケーリング

11:30 - 12:00 岩崎 愛一 (二松学舎大): グラズマ崩壊からのグルーオン、クォーク生成量の比較


12:00 - 13:00 お昼休み


13:00 - 13:50 吉森 (九大): 液体における非平衡現象の理論

13:50 - 14:20 中村 (京大理): ゲージ理論プラズマの非平衡相転移とAdS/CFT対応

14:20 - 14:50 北沢 正清 (阪大理): RHICのエネルギー走査実験とバリオン数ゆらぎ


休憩 14:50 - 15:05


15:05 - 15:55 山中 由也 (早稲田大): 非平衡Thermo Field Dynamicsのレビューと冷却原子系への応用

15:55 - 16:25 西山 陽大 (筑波大): Thermalization of Gluonic Matter with the Kadanoff-Baym Approach


休憩 16:25 - 16:40


16:40 - 17:20 国広 悌二 (京大理): くりこみ群法による相対論的流体方程式の導出

17:20 - 17:50 日高 義将 (理研): 相対論的場の量子論に基づいた輸送係数の計算, 及びまとめ

連絡先: 日高義将 hidaka    riken.jp

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