Installation
基本設定
anapaw_v*.tar.gz を 適当なディレクトリに展開したら、デフォルトでは、 usr/local/anapaw_v* に展開されます。anapaw_v* は、anapawというディレクトリ にリンクされています。新しいバージョンをインストールした時には、このリンクを変え てください。また/ など、root 権限が必要なディレクトリに展開した場合には、anapaw/ 以下のowner をroot にしてください。
まず最初に、'.cshrc'を編集します。'.cshrc' の適当な所に、
#ANAPAW alias analogin 'source $HOME/usr/local/anapaw/Setup/setupanapaw' setenv ANAPAW_WORK $HOME/exp/r311n
を追加してください。追加した部分を有効にするために、
> source .cshrc
もしくは、ログインをし直して下さい。
次に、setupanapaw を編集します。このファイルでは、環境変数をANAPAW用に定義して います。setupanapawで変更するところは、
CERNLIB ANAPAW_HOME
の2つの環境変数です。また、実験中のONLINE解析用マシンにインストールした場合は、
#For using on local. source $ANAPAW_SETUP/setup.local ← (1) #For using on experiment. #setenv EXP_DIR $HOME/exp/r311n ← (2)a #source $ANAPAW_SETUP/setup.exp ← (2)b
(1)をコメントアウトして、(2)を活かすと便利です。(2)a は、それぞれの実験にあうデ ィレクトリを設定してください。また、(2)では、ANAPAW_WORK は定義しなくても良いで す。setup.exp というスクリプトで定義されます。
注意!!
(1) の設定をする場合には、あらかじめ次のディレクトリを用意しておいてください。
ANAPAW_WORK が $HOME/exp/r311n のとき
$HOME/exp
ANAPAW_WORK が $HOME/exp/r311n/offline のとき
$HOME/exp $HOME/exp/r311n
(2) の設定をする場合にも、あらかじめ次のディレクトリを用意しておいてください。
EXP_DIR が $HOME/exp/r311n のとき
$HOME/exp $HOME/exp/r311n $HOME/exp/r311n/src $HOME/exp/r311n/users
EXP_DIR が $HOME/exp のとき
$HOME/exp $HOME/exp/src $HOME/exp/users
src,users は空のディレクトリでいいです。また、src ディレクトリは、enc_*.fなど のソースを置くようにしてください。
(2) の設定で初めての場合には、setup.exp の
cp $EXP_DIR/users/rips/ana/*.ana $ANAPAW_WORK/ana/ cp $EXP_DIR/users/rips/cut/*.cut $ANAPAW_WORK/cut/
の2行をコメントアウトしてください。実験が始まって、rips ユーザーディレクトリに、 ana/ cut/ ができたら、有効にしてください。
( 標準では有効にしてあります。)
環境変数、ユーザーディレクトリの設定
(A) ローカルなマシンもしくはワークステーションで使用する場合。
setupanapaw の中では、(1)に相当します。この場合には、環境変数を設定するために、 プロンプトで
> analogin
とします。そうすると、既に設定した ANAPAW_WORK が存在していれば、そのまま解析に 移れます。ANAPAW_WORK が存在しない場合には、必要な環境をつくって、設定が終了し ます。
(B) 実験中のONLINE解析の場合。
こちらは、(2)に相当します。この場合には、
> analogin
とすると、ユーザーネームを聞いてくるので自分の名前を入力してください(コンピュー タのアカウントとは別です)。
== ANAPAW_SETUP == Please Input Your Name. hogehoge
hogehoge さんが初めてanapaw を使う場合には、hogehoge さん用のディレクトリの作 成と環境変数の設定を行ないます。hogehoge さんが既にこのセットアップを行なってい る場合には、環境変数の設定だけが行なわれます。設定が行なわれると、hogehoge さん のユーザーディレクトリ(USER_DIR)に移動します。これで、anapaw の準備ができました。
analogin を実行するときに、続けてユーザーネームを書くこともできます。
> analogin hogehoge
個人的に環境変数などを設定したい場合には、USER_DIR にある、setlocal を編集して 下さい。
anapaw のコンパイル
以上の設定ができたら、anapaw のコンパイルです。anapaw は、メインライブラリの インストールと、ユーザールーチンのコンパイルから作られます。
anapawのメインライブラリは、$ANAPAW_SOURCE でコンパイルします。実際には、
> make -C $ANAPAW_SOURCE clean > make -C $ANAPAW_SOURCE > make -C $ANAPAW_SOURCE install
を実行します。これで、lib( $ANAPAW_LIB )にライブラリができます。
> makelib
でできます。
ユーザールーチンは$USER_DIR/src ($USER_SOURCE) にありますが、ソース自体は1つ だけです。$EXP_DIR/src にリンクしてあります。ユーザーがそれぞれソースを持ちたい ときには、$USER_DIR/src のリンクを消して、ソースを新たに$USER_DIR/src にコピー して、$USER_SOURCE を$USER_DIR/setlocal で設定し直して下さい。
実際のコンパイルは、$USER_SOURCE で
> make clean > make
です。これで、ANAPAWの実体がsrc( $USER_SOURCE )に作られます。
> makeana
でできます。
ユーザールーチン内で使用する環境変数は、$USER_SOURCE のsetana に書いて下さい。
実際にANAPAWを起動するときには、どのディレクトリでもかまいません。
> anapaw
とすれば、$USER_DIR で実行することができます。基本コマンドは、HOWTOに書いてあ ります。