RIKEN/RIBF施設共用促進事業

理研重イオン加速器施設「RIBF」

RIビームファクトリー(RIBF)は、埼玉県和光市にある理研・仁科加速器科学研究センターの重イオン加速器施設です。 重イオン科学の国際的な研究センターとして、 原子核物理・核化学・放射線生物などの分野で国内外の研究者に広く利用されています。
RIBF全体については、こちらをご参照ください。
●仁科加速器科学研究センター:[Home Page], [施設紹介]
●ビームタイム状況: [RIBFビームタイム] に、最新情報が随時更新されています。

共用対象になっている加速器/実験装置の紹介

共用対象加速器/実験装置の紹介 AVFサイクロトロン紹介ページへ RIPS紹介ページへ 重イオン線型加速器(RILAC)紹介ページへ リングサイクロトロン(RRC)紹介ページへ

現在、施設共用対象としているのは、RIBFの加速器群のうちAVFサイクロトロン、重イオン線形加速器(RILAC)、 リングサイクロトロン(RRC)です。 これらの加速器は、1975年度〜1989年度に建設され、現在まで20年以上重イオン科学の国際的な研究センターの 主要装置として国内外の研究者に広く利用されてきました。 その利用分野は原子・原子核、核化学、放射線生物学など広範囲にわたっています。 さらに、RIビーム生成装置(RIPS、CRIB) を用いて大強度のRIビームをつくりだし、 世界最先端のRIビーム利用研究を推進してきました。
共用対象となっている加速器とそれに付設されている実験装置の構成を次の図に示します。


加速器・実験装置の構成

装置構成 この図に示した様に加速器構成と付設されている実験装置の構成によって 様々なビームが提供できます。ビーム分類は、大まかに次の様になります。

ビーム分類について
ビームの種別
  1次ビーム 安定核ビーム 加速器から供給されるビーム
2次ビーム 不安定核(RI)ビーム RIビーム生成装置で核変換したビーム
ビームの核種
  軽い原子核 水素H 〜アルゴンAr 加速可能な核種は、加速器ごとに決まります。「ビーム供給実績表」参照の事。
重い原子核 更に重い原子核
ビームのエネルギー
  低エネルギー 真空中で照射。大気圧に取り出せない。
中〜高エネルギー 大気圧環境下で照射できる。

イオンビームやRIビームについて詳しくは こちらをご覧ください。 これらのビーム分類に従って、次のような加速器・実験装置の構成が決まります。

加速器・実験装置の構成(利用施設構成)
種別 エネルギー 核種   利用施設構成
1次ビーム 安定核 低め 軽め AVF単独
重め RILAC単独
中〜高め 軽め AVF + RRC
重め RILAC + RRC
2次ビーム RI核 低め 軽め AVF + CRIB
中〜高め 軽め AVF + RRC + RIPS
重め RILAC + RRC + RIPS

ここで示したのは大まかな分類です。詳しくは、 「ビーム供給実績表」 でご確認ください。 実際のご利用用途に合った最適なビーム種と利用施設を選択するには、 産業利用開発チームまでお気軽にご相談ください。
仁科棟加速器施設(RARF) のビームラインを、下図にします。

RARF Beam Line