ビーム供給実績表
以下に、当施設で加速実績のある「ビーム供給実績表」を示します。
この表に未記載のビーム核種、ビームエネルギー、ビーム強度をご希望の場合は、
ご相談の上、施設側でビーム開発(産業連携マシンスタディー)を検討させて頂きます。
お問い合わせは、産業利用開発チームまで。
尚、ビーム開発には半年以上かかることがありますので、ご了承ください。
産業連携マシンスタディーは、施設側に開発の必要性がある時に実施され、
初ビームの供給及びビーム供給用検出器等の試験を予め行うものです。
その開発結果は、ビーム供給実績表に反映され、課題採択委員会、マシンタイム委員会に報告され、
RIKEN Accelerator Progress Reportにて公開されます。
今までのビーム開発結果は、
成果発表 を
ご参照ください。
AVFサイクロトロン単独利用の場合
AVFサイクロトロンで加速される典型的なビームの例は、
AVF Beams(英語)をご覧ください。
・ ビームのエネルギー( E/A(MeV) ) は、核子当りのエネルギー[MeV/A]です。
・ ビーム強度は( Beam Current (pnA) ) は、particle nano ampere という単位で示されています。
1 pnAは 毎秒 6×109個 のイオンに対応します。
重イオン線型加速器(RILAC)単独利用の場合
RILACで加速される典型的なビームの例は、
RILAC Beams(英語)をご覧ください。
理研リングサイクロトロン(RRC)まで加速する場合
RRCサイクロトロンで加速される典型的なビームの例は、
RRC Beams(英語)をご覧ください。
・ RRC前段の入射加速器( Injector ) の違い(AVF+RRC, RILAC+RRC)で、
ビームエネルギーと強度が異なります。
RIビーム生成装置(RIPS)を用いる場合
施設共用促進事業のビームタイムとして、RIPSで生成されたRIビームを以下に示します。
RIビーム(2次ビーム)は、生成用ビーム(1次ビーム)を用いて生成されます。
RIビームのエネルギーは、大気圧中に取り出す前の真空ビームライン中でのエネルギーです。
RIビームの強度は、大気圧中に取り出して照射される毎秒当たりのイオン個数です。
この表で記したRIビームについて、ビームサイズやエネルギー等についての詳しいデータは、 成果発表 の、 ' @ RIPS' と印した項目をご参照ください。
RIビーム生成装置(CRIB)を用いる場合
施設共用促進事業のビームタイムとして、CRIBで生成されたRIビームを以下に示します。
RIビーム(2次ビーム)のエネルギーと強度は、真空ビームライン中の値で、
強度は毎秒当たり照射されるイオンの個数です。
CRIB装置でRIビーム生成を行う場合、RIビームのエネルギーがRIPS装置の場合と比べて低くなります。
RIビームは大気圧環境下に取り出せず、真空中もしくは
Heガス雰囲気中で試料に照射する必要がありますので、ご注意下さい。
一方で、CRIB利用はAVF加速器の単独利用なので、RIPS利用と比べて
施設利用料金
が安価で、ビームタイム日程の調整が比較的容易です。
この表で記したRIビームについて、ビームサイズやエネルギー等についての詳しいデータは、 成果発表 の、 ' @ CRIB' と印した項目をご参照ください。