月例コロキウム --- RIKEN Nuclear Physics Monthly Colloquium
開   催
原則として毎月第3火曜日13:30〜
開催場所
仁科棟仁科ホール
月例コロキウム係

本林透(担当主任)・大津秀暁(事務係)・米田健一郎(事務係)
npsoc@ribf.riken.jp

原子核物理に限らず広範囲な分野を対象とし、 我々の視野を広げることを目的とします。 それぞれの分野の第一人者をお招きし、最新の成果を含めて 研究現場の活気ある雰囲気が伝わるような話をしていただきます。 セミナー委員会でプログラムを企画し運営します。

RIBF核物理セミナー --- RIBF Nuclear Physics Seminar
開   催
企画セミナーは月1回程度を目標
開催場所

RIBF棟2階大会議室

RIBF核物理
セミナー係

本林透(担当主任)・関口仁子(事務係)・森本幸司(事務係)
npsoc@ribf.riken.jp

RIBF で展開される原子核研究分野に焦点を絞った セミナーです。国内外で行なわれている不安定核物理の 実験研究や理論研究のみならず、不安定核研究との 何らかの関連を念頭に置いた安定核研究も対象とします。 活発な議論を喚起するため、複数の講演者によるワークショップ的な セミナーも予定しています。これらの企画は、核物理セミナー 企画担当者が行います。新しい提案、企画などは大いに歓迎 いたしますので、下記企画担当者にご連絡下さい。 また今まで通り、来日/来所された研究者によるセミナーの 開催にも対応しますので、セミナー委員までご相談下さい。

連続講義 --- Lecture Series
連続講義係
櫻井博儀(担当主任)・小濱洋央(事務係)
npsoc@ribf.riken.jp
理研RIビームファクトリー(RIBF)の完成により、我々はアイソスピンを 変えながら、しかも高アイソスピン状態までの物理を探る強力な手段を 手に入れます。軽い核に限ることなく中重核までを視野に入れ、 本格的に不安定核物理を議論する新しい時代を迎えるのです。これに備えて、 我々の“研究力”を一層強化するために、この集中講義シリーズを役立て たいと願っております。

 RIBFによる研究は、新しい原子核描像の構築を目指した挑戦です。 つまり、原子核物理学の新しい教科書をつくる営みが期待されておりま す。ご存じのように、20世紀の後半に原子核物理は壮大な発展を遂げ ました。しかし、これまでの我々の知見の多くは、安定な原子核とその 近傍核の性質に限られたものであり、これまでの教科書の大半も、そう した知見に立脚したものでした。

 私たちは、本講義シリーズを通じて、原子核物理学の教科書を書き換 えていく力を培うことを目指します。そのために、20世紀の原子核物 理学の体系を学びます。「温故知新」という言葉もありますように、新 たな原子核物理学を展開していくためには、先ずは、これまでに築き上 げられた概念や知識、方法論を活き活きとした形で吸収し、血肉化して いくことが肝要だと思います。そのため、講師には、現代原子核物理の 発展に心血を注いできた一流の研究者達をお招きしたいと考えておりま す。

 さらに、本講義シリーズは、大学院学生を含む若手研究者の育成にも 資するという観点から、大学‐理研との連携協力活動の一環として位置 づけ、諸大学とも協力しつつ発展させて行くことを願っております。追 い追い大学関係者にも編成委員となっていただき、全国的なネットワー クの構築を進めたいと願っております。

 キーワードは、「聴衆主導(Audience driven)」と「講義のビデオ 収録」です。聴衆の皆さまの希望や好みに合わせたオーダーメイドの講 義を、出前で開催することを目指しています。また同時に、講義内容は ビデオ収録して記録に残し、将来的にはDVDでの配布を予定していま す。このビデオにより、聴衆は随時、または繰り返して、講義に立ち返 ることが出来るのです。さらに講師にとっても、聴衆の評価や注文を受 けて、順次、講義内容を改善させていく際に便利なはずです。

 聴衆としては、若手から老練の士まで、あらゆる年代層を対象としま す。とりわけ実験研究者に配慮して、講師の方には、数式よりも概念や 対応・対比論を重視した解説を求めたいと思います。さらに最初の2時 間ほどは、以後の講義に必要となる基礎概念や基礎知識の解説に割いて いただき、予備知識なしでも理解できる講義の実現を目指します。そし て、講義を深く楽しく消化するために、講師と聴衆の間の対話を奨励し たいと思っています。

 最先端のトピックスなどを織り交ぜながらも、肝心なのは、核物理の 基礎と基本を的確に習得することにあり、それにより、物理の応用力、 展開力、構想力を培うことを狙っております。物理の認識も生身の人間 が紆余曲折をへて発展させるものです。人は如何に学問を発展させてい くのか? その極意を学ぶ意味でも、物理進展の歴史、転回点、“マイ ルストーン”(画期的な出来事)などを、講義の折々に織り込んでいた だくよう、講師の方に要請していくつもりです。


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