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2007年9月19日 構内の既存の樹木の保護について下記のような申し入れ書を理事長宛に
提出しました。


2007年9月19日

独立行政法人理化学研究所
理事長 野依良治殿
総務部長 河原正行殿

理研の自然友の会
会長 池   浩

構内既存の樹木の保護について

理化学研究所の和光事業所構内においてはその歴史の古さを反映して比較的大きな樹木が多数存在し、重要な自然環境ならびに景観をなしています。しかしながらこの1,2年、研究所の構内整備計画の一環と思われますが、鳥による実生や一部人間の手で導入されすでに成長して一定の景観をなし、多様な植生を構成している樹木を、「これは研究所の植栽した樹木ではない」という判断のもとに、伐採を進めている事例が見受けられます。

これは研究所が意図していないとしても、構内自然環境を破壊し、多様性ある植物(樹木)相を多様性の低い相にしてしまう行為です。地球全体の自然環境保護の動きが「生物多様性の維持」に向かっている時に、自然科学の研究所として日本ならびに世界の先端をめざそうとする理化学研究所にとって、相応しい行為とは言えません。計画的に植栽した以外の樹木についても可能な限り保護し、自然環境の一部となるよう措置していくことを要請致します。

以上