2003年7月9日
理化学研究所
理事長 小林俊一殿
理研の自然 友の会
会長 池 浩
理化学研究所労働組合に研究所から伝えられたところによれば「テロ対策・警備強化のため理化学研究所に隣接するfenアンテナ地区敷地を囲っているフェンスを現在のものから新しいものに変える工事を9月から行なう.これに伴って、フェンスから5m以内にある米軍敷地内の樹木を撤去する.」とのことです.
一見 安全対策,テロ対策の形になっていますが,当該地域の樹木は長年の自然の営みにより形成された生態系であり,理化学研究所の自然環境の一部となっているものでもあります.理化学研究所の自然環境の保護保全をめざす当会としては伐採は黙視できません.またその目的達成のために樹木の伐採がどの程度意味があるかも明らかでなく,むしろアンテナ地区敷地内部に高機能な第2のフェンスを張り巡らす方が目的にはかなうはずです.どちらにせよ,今回の「テロ対策・警備強化」による樹木の伐採を最小限度にとどめるよう貴職が必要な措置をとるよう緊急に申し入れます.
なお上記の問題に関連して,フェンスの境界付近にある理化学研究所の樹木の伐採等を行うことは厳に慎むよう合わせて申し入れます.
以上
|