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夏寸前 小石川植物園 観察

2004年5月30日

 6月はもう夏。5月30日は東京で5月としては史上2番目に暑い日でしたが近隣では見られない植物を求めての観察


ダンドク (檀特) カンナ科。「現在、日本で原種として見られるものは江戸時代中期に渡来したダンドク(canna indica l.)と食用カンナくらいであろう。ダンドクは、当時観賞用として栽培されていたようであるが、その後九州南部から沖縄にかけて半野生化した帰化植物になっていて、現在ではほとんど鑑賞の対象にはされていない。丈が1.5m前後になり、茎や葉はふつうのカンナに近いが、茎葉の大きさに比べ花は小さく、赤い。熱帯アメリカ原産の多年草で、やや寒さに弱いので、九州南部や太平洋岸の暖地以外では越冬しない。」(朝日百科 「世界の植物」第87巻p.2046より)
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ハナキササゲ catalpa speciosa. ノウゼンカズラ科。和名はオオアメリカキササゲとも。豆のような実は45cmに達するという。英名:western catalpa。 何やらシャガの花を連想させる模様である。
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シラン (紫蘭) さすがに年期のはいった株で終わりかけてはいたが盛大に咲いていた。
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オカトラノオ 知らない間に虫まで写っていました。
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ジギタリス digitalis purpurea l. ゴマノハクサ科。心臓の薬(強心利尿薬)として有名。
1879年に渡来といわれる。和名はキツネノテブクロ。
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ヘンルーダ ruta graveolens l. 生薬として用いられる。 「南ヨーロッパ原産の多年草。全体に強い臭いがあり、種名のグラウエオレンスは強臭という意味である。全草に精油0.06%を含み、その主成分はメチル・ノニルケトン、メチル・ヘプチルケトンおよびこれに対応するカルビノール、酢酸エステルなどと、フラボン配糖体である。フランスで多く栽培され、開花時の全草を水蒸気蒸留して精油をとる。」 (朝日百科 「世界の植物」第42巻p.993より)
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オオバヤシャブシ (大葉夜叉五倍子)alnus sieboldiana。ハンノキ属。 日本固有。
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チョウジザクラ prunus apetala. 花は咲いていないがサクラの種類の区別の資料として。
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アマチャ (甘茶) ユキノシタ科。アジサイとの区別が困難だが「装飾花は紫色〜紅色を帯び、萼片は円形から広卵形で縁が重なり合う。」(山渓ハンディ図鑑4「樹に咲く花」離弁花2 p.41)とある。
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ハシドイ syringa reticulata モクセイ科ハシドイ属。香りのよい花を円錐形につけ街路樹や庭木にも用いられるという。
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ブラシノキ フトモモ科ブラシノキ属。callistemon。オーストラリア特産の植物。ハナマキと名札には書いてあるが朝日百科 「世界の植物」第29巻p.680によればハナマキは学名callistemon lanceolatus dcとありこの和名が正しいかどうか?日本では総称してブラシノキと呼ぶ状態であるらしい。枝に直接果実が付いている。
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撮影・編集 池  浩