ダイサギ -花見時の珍客-

(2000年4月3日)

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(1)ダイサギの役者振り
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(2)ダイサギの飛翔


 -夢見心地というか幻を見たような気分- ダイサギ遭遇記

池  浩 (素形材工学研究室)


桜の開花を毎日追っているので「あと3枚残っているフィルムを使い切って早く現像に出そう.一番近い事務棟ロータリー前の桜でも撮ってしまおうか.」と昼休みに飛びだした.桜にカメラを向けようとしたが,池というかロータリーの水槽際に何か白い大きな鳥がいる.それも見慣れたコサギではない.首が長く,動きが優美である.誰かに教えようにも不思議に誰もいない.どうしてこんなところに来るのだろう.とにかく記録を,と考えてももちろんフィルムは3枚しかない,望遠レンズはつけてない.24-85ミリのズームだから精一杯クローズアップしても知れた物.しかしまずとにかく「居た」という証明の一枚.

幸いサギは視野が狭いのか進行方向は注意を払っているが池の反対側にいるカメラマンには気がつかない様子.舞台を左右に動くようにポーズをとってくれる.噴水がじゃまになるのでちょっとシャッターチャンスを考えた1枚(写真1).そして最後はやはり飛び立つ時だな,と待ちにはいる.結局40秒くらいいたのだろうか,多分自動車か人がやってくる気配があったのだろう,あっと言う間に本田技研の方に飛び去った.横に飛んでくれたら飛形の写りが良かったろうに残念だ.(写真2)

それにしてもあの優雅さは絶対コサギではないとは,素人目にも見えた物の,決め手がない.今泉 洋氏に画像を見せて,「脚が黒いからダイサギでしょう」という判定を得てちょっとした幸せ感を味わう.これで理研でアオサギ,ダイサギ,コサギと3種類のサギに遭遇し,ともかくも記録写真を撮れたことにはなる.水場に鳥は集まるというが,あの程度の池にも大スターが巡業に来てくれるのだなあ,と感心する.次回は自然池(広沢池)でゆっくり休んでいってほしいものである.

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