理化学研究所研究員 磯部忠昭 の研究に関するページです。
理化学研究所の仁科加速器研究センター櫻井RI物理研究室に所属し、
RIBFの大強度RIビームを使った物理実験を行なっています。
原子核の状態方程式のうち、特に高密度、非対称な系の性質に興味をもっており、
RIBFを使った重RI衝突:Heavy Radioactive Isotope Collision (HRIC)
を使った実験を進めています。
ちなみに大学時代はHRICではなく、RHIC (Relativistic Heavy Ion Collider)加速器を使った実験に従事していました。
高温・高密度・非対称といった極限核物質の物性
ブラックホール・中性子星
質量の起源
ハドロン物理と原子核物理のクロスオーバー
超高エネルギー衝突実験におけるブラックホール・Kaluza-Klein粒子事象の探索
ATLAS実験データ解析に向けた大規模計算機システムの構築
パイ中性中間子と直接光子の測定による、高温高密度極限物質の研究
高エネルギー重イオン衝突実験用タイムプロジェクションチェンバーの開発
大学院時代は米国BNL研究所のRHIC加速器を使ったPHENIX実験に参加し、
高エネルギー重イオン衝突におけるパイ中性中間子と直接光子の測定で学位論文を作成しました。
その後、東京大学素粒子物理国際研究センターにて、
スイス・ジュネーブにある欧州原子核研究機構(CERN研究所)のLHC加速器を用いたATLAS実験に参加していました。
ATLAS実験では毎年数ペタバイト程度の多大なデータが取得されるため、その解析を行なう為の大規模グリッドコンピューティングファシリティを構築していました。
また、TeVエネルギースケールにおける余剰次元事象に興味を持っていたので、
LHC-ATLAS実験における余剰次元事象の探索に関する研究を行なっていました。