京都いい店○○○店 (女性の方は読まないで下さい)
ちまたではホイチョイの出した上記のようなタイトルを持った東京のレストラ
ン紹介がベストセラーになっているが京都の男性諸君には役に立たない情報で
ある。そこで現役引退者が現役の諸君におくる秘伝としてこのメモを残す。
鉄則1:3球目攻撃。テニス、卓球をやったことのある者ならすぐに分かるよ
うに、サーブ、レシーブの次は攻撃のチャンスである。ここで攻撃にでなくて
は延々とラリーが続き、体力(資力、時間)の無駄である。このメモでは3球
目で勝つことを前提にする。
鉄則2:変化球を身に付けよ。どんな剛腕投手でも直球だけでは打たれてしま
う。カウントを整えるための変化球を磨け。もちろん変化球は直球に威力があっ
て初めて有効に使えることも肝に命じておくように。
CASE1:剛腕投手向き
一球目:パークサイドテラス(外角低めのまっすぐ)。京都植物園の北、
北山通りに面するこのフレンチ・イタリアン・レストランは、入っていく
とバーで食前酒をのみながらテーブルセットができるのを待ち、最後の会
計もテーブルで行なうという、真にヨーロピアンな場所である。ここのブ
イヤベースはマルセイユのミシュラン2つ星よりおいしい。1枚半。
(5年前に行ったのでもう潰れているかもしれないが)
2球目:登利六(内角高め、若いころの堀内なみのカーブ)。巷で有名
なカレー屋ビアント(東大通・丸太町上る)の隣のこの店は、母と息子
で経営する純日本風の居酒屋である。店は8人ぐらいで一杯になる狭さ
であるが、はも料理、あゆ料理などは絶品である。カウンターで至近距
離に座り主人と話をしながら話題を盛り上げるという、かなりな上級テ
クニックが要求される。鯛の酒蒸しもうまい。2枚。
3球目:自宅で自炊(どまん中のチェンジアップ)。ここでこの球を投
げられる人にこのメモはいらない、というくらい投げるのに度胸のいる
球である。しかしながら打者(彼女)が呆然とど真中を見送った時の快
感は最高である。よしんば当てに来てもタイミングが合わないので凡打
に打ちとれる可能性が高く、守備(料理の腕)をかためておけば簡単に
アウトがとれる。そして試合のながれはこちらのものである(自宅にい
ることの意味がここにある)。但し強打者(いい女)を相手にしている
時には長打を浴びノックアウトされることも多い。
CASE2:新人向
上の例はかなりの上級者向きであろう。実際にはコントロールはあるが
球威(資力)がない者や、球はめっぽう早いがコントロール(経験)が
ないというのが大学生、院生の実情であろう。そのような要望に答えるべく
少し安めで考えてみよう。
1球め:トニーローマ(外角低めに逃げてボールになるスライダー)。
なーんだ、ファミレじゃないか、ということなかれ。
ここの店のポイントはアメリカ流で一皿がでかいところにある。
決して各々が別のものを頼んではいけない。同じ皿を共有して食べる
ところがポイントである(体力「資金」も温存できる)。
スペアリブは食べるのしぐさがやや下品
なのもまたよい。打者の動向を探る配球である。見送られたら
あきらめること。ファミレとしては静かで雰囲気もよい。半枚。
2球め:一球めを振ってくれたならここは近目を責めてみたい。
ここはホームグラウンドへ戻ってご存知居酒屋、京大北部西門の
西すぐにある「満恵川」といってみよう
(カーブだけど落差はあまりない、真中に入ると痛打される)。
この店にをホームグランドとしている人は多いと思う。まさに地元の利を
利用し観客(おばちゃん)を見方につけておける。相手が京大生の時は
失敗したときに行く店がなくなるので避けること。
小料理は一般的だが、手作りで評価できる。半枚。
一球めを見送られた君、状況はかなり悪い。ここは襟をただして
北白川御影の角、ピッコロへいってみよう(真中低めへのナチュラルシュート)。
あまり知られてはないが、結構正統派のイタリアンレストランである。
北山のイタトマなどへ行くよりはずっと気が利いている。ちょっときばって
子牛や羊などを食べてみよう。味は結構よい。球威(資金)のない人は
ぐっと低めにスパゲッティーでもよいが、これではボール球である。
低めに何球も探りをいれてカウント(通帳の残高)を苦しくするよりは、
ここは男の子、
打たれてもともと、ストライクゾーンに投げ込もう。そのほうが
結局、体力(資力)
を温存できるので打たれても、次の打者(他の子)にしっかり向かう
ことができる。一枚弱。
To be continued
カウントを整える遊び球。
マリアッチ(メキシカン)。外角へのスクリュー
山口(中華)。内角低めへのフォーク
カプリチョーサ(無国籍)。 行き先不明のナックル
…・
弥次喜多(甘味)。外角低めにはずす球、パスボールに注意。
勝負球
オーベックファンジュネス。外角高めへのストレート、ちょっと変化する。
ベルクール。外角低めへのストレート、正確なコントロールが必要。