エキスパートとはその分野での失敗を全て経験した人である(K.H.Dederichs)
オシロで見えないものは機械にも見えない(小林俊雄)
マスター見習い時代の最上級生だった。
何も教えてくれなかったが、すごく教わった。
へまをやって、いつも怒られた。
彼の実験中の行動パターンをみているのが一番勉強になった
背中で語るタイプ。今でも彼より現場で腕の立つ人をしらない。
(invariant massは組めないなんて詭弁はなしね)
論文はあまり読まない方が良い(江橋節男)
サーの称号をもつ生物物理の大家がゼミでいっていた。オリジナリティが
なくなるそうだ。でも彼は良く読んだといっていた。
週々是三省(延與秀人)
週々に一回我が身を三省しましょう。(日々ではなにもできないので)
○今週私は「これこれの仕事をした」と思い返す
○これこれの進歩があった/なかったかを判断する
○なかった時は、「今週は進歩がなかった」と壁に向かって3回声を出す
で、3週つづいて「進歩がなかった時」原因は4つしかありません。
1)問題設定が悪い
2)問題に対するアプローチが悪い
3)サボっていた
4)自分に能力がない
それぞれ原因を取り除く方法は明快です。
1)誰かに相談する。もしくは指導者を替える(指導者の責任のことも多い)
2)アプローチを180度変える
3)来週はサボらないぞと心に誓う
4)荷物を畳んで田舎に帰る
物理は主観である(中山久義)
初めて論文書いている時、何を書いて良いか分からなかった。
この言葉を聞いて目の前が開けた。
バグのないプログラムはない(千葉順成)
プログラムが完成したら一度全部消して書き直すと良い(千葉順成)
見易いプログラムは、こう言う意識の上に成り立つようです。
どんどんよくなるホッケの太鼓(中井浩二)
ノイズとりをしている時となえる念仏。力が沸いてくる。
実験はD論の為にしているのではない(中井浩二)
物理やめますか? 実験(理論)やめますか?(延與秀人)
今井さんは実験やめるそうです。九後さんは理論をとるそうです。
躓いた時、自問自答する為のガイドライン。
理解できない現象にいい加減な説明を付けてほっておくと
かならずしっぺ返しがくる(K.H.Dederichs)
PhysicsではなくPhysicalに勝負せよ(延與秀人)
多くの運動部系学生(私もそうです)の為のことば。体力なら負けないぞ、
反復練習ならどーんとこい。頭で分かってるのと、体で分かっているのと
どっちが役に立つかよーく考えて見やがれ。(これのみで大成した人は
以外に多い)
以下番外
…(あるおもちゃ)
僕が小学校にあがったばかりのころ、大好きだったブリキのロケットのおもちゃ
がありました。はずみをつけると「ポンポンタタタ」と快音を発しながらどこ
までもどこまでも走って行きました。ある日僕は分解して中を見てみたいとい
う強い欲求にかられました。そしてその中に簡単なギア構造とおおきな「はず
み車」を発見しました。難しい数式などは何もなかったけど、子ども心に自然
の法則をつかんだ気がしました。ブリキのおもちゃはもう二度と走ってくれな
かったけど、僕の最初の物理の先生でした。
それが一番重要なことなんだよ(小柴昌俊)
3回生夏休み実験中、
「君はなかなか一生懸命やるね」
「それだけしかとりえないもんスから」
「それが一番重要なことなんだよ」
… うーん、この発言で今に至る感じだな
おれは物理をびりで出た(小柴昌俊)
… ここだけは師匠と同じになれた。(これマジです)
わたしたち合わないわよ(匿名希望)
大学院に合格した時、聞かされた言葉。以後、物理に専念。