VME Utilityたち
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以下で紹介する
cmdvme、vmestat、bbcaenhv、cmdsaはnbbqvioというドライバを使っています。
nbbqvioでは同時に2つのアプリケーションから使えない仕様になっているので、
注意して下さい。'Can't open /dev/nbbqvio'というエラーが出たら、
他にアプリケーションが起動していないか確認して下さい。
○
cmdvme コマンドラインVMEアクセス
# cmdvme -am amsr : Address modifier の設定
# cmdvme -wr addr : word read
# cmdvme -lr addr : integer read
# cmdvme -ww addr val : word write
# cmdvme -lw addr val : integer write
'0x'から始まる値はは16進数として読み込まれます。
readで返ってくる値はすべて16進数表示されます。
○
vmestat モジュールステータス書き込み
比較的新しいPerl
がインストールされていないと動きません...
# vmestat ファイル名
モジュールは V775 / V785 / V792 / V812 / RPV130 に対応しています。
ファイルには
[module] [addr] [command] [val] ...
の順で書いていきます。
addrはA32/A24の場合は上位4Bytesだけ指定し、
A16の場合はそのまま書きます。
例)
CTRL 0x0000 AMSR A16 : Address modifierをA16にします
RPV130 0x8ff0 WRT 1 : RPV130で1をOutput (Pulse)
CTRL 0x0000 AMSR A32 : Address modifierをA32にします
V812 0x3300 THE 3 10 : V812の3chのThresholdを10にセットします
V792 0x4400 SUP NOVR ZERO : V792でSuppressionをセットします
Overflow sup. 無し, Zero sup. 有り
V775 0x2200 SUP OVR NZERO : V775でSuppressionをセットします
Overflow sup. 有り, Zero sup. 無し
・CTRL のコマンド
AMSR [val] : Address Modifierを設定
A16/A24/A32 もしくは 値をそのまま入れる
CAENのモジュールだったら A32 or A24
林栄のモジュールだったら A16 にしておく
・V775 のコマンド
GEO [val] : Geometry (非V430用 RSTをかけないと反映されない)
RST : Reset (GEO以外の設定値はクリアされる)
IRL [val] : Interrupt Level (割り込みをかけたい場合は指定)
EVT [val] : Event Trigger ([val]の数だけEventが起こると割り込みを発生)
THE [ch] [val] : Threshold ([ch]は0から31)
FSR [val] : Full Scale Range (0xff=35ps/ch, 0x1e=400ps/ch)
・V785 のコマンド
GEO [val] : Geometry (非V430用 RSTをかけないと反映されない)
RST : Reset (GEO以外の設定値はクリアされる)
IRL [val] : Interrupt Level (割り込みをかけたい場合は指定)
EVT [val] : Event Trigger ([val]の数だけEventが起こると割り込みを発生)
THE [ch] [val] : Threshold ([ch]は0から31)
・V792 のコマンド
GEO [val] : Geometry (非V430用 RSTをかけないと反映されない)
RST : Reset (GEO以外の設定値はクリアされる)
IRL [val] : Interrupt Level (割り込みをかけたい場合は指定)
EVT [val] : Event Trigger ([val]の数だけEventが起こると割り込みを発生)
THE [ch] [val] : Threshold ([ch]は0から31)
IPD [val] : Ipedestal
・V812 のコマンド
PAT [val] : Pattern チャンネルのマスク (0xffffとするとすべて許可)
THE [ch] [val] : Threshold ([ch]は0から15)
WID [val] : Outputの信号幅
・RPV130 のコマンド (A16)
WRT [val] : 値をPulse(200ns幅)で出力
PUL [val] : WRTと同様
LEV [val] : 値をLevelで出力 (0を書き込むまで出力される)
区切り文字はスペースとタブが使えます。
※割り込みについて
割り込み処理はまずDriver側で受け取るInterrupt Level(1〜7)を設定します。
次にModule側で発生させるInterrupt Levelを設定します。
Driver側とModule側で対応がとれていないと、割り込みはかかりません。
また、CAENのMulti Event型のModuleでは何Eventデータが用意されたら
割り込みをかけるか指定します。通常は'1'を指定します。
○
CAEN V288 VME CAENET Controller で
CAEN SY403 H.V. Systemを使う
# bbcaenhv [Base Address]
と入力します。Base AddressはV288のアドレスで、0x??0000のように
入れて下さい。
特にヘルプなどはありませんが、コマンドが画面に出ているので、
だいたいわかると思います。
SY403のバージョンが1.45以降であれば、
各チャンネルに名前をつけられます。
また、'save'コマンドでH.V.の設定値を保存できますが、
一度表示したチャンネルのみ保存されます。
また、ファイルを読み込ませることも出来ます。
以下のようなフォーマットになっています。
# ID Ch Name HVset HVmax
1 1 TEST1-1 1200 3000
1 2 TEST1-2 1230 3000
1 3 TEST1-3 1100 3000
1 4 TEST1-4 1030 3000
#
2 15 TEST2-15 1300 2500
2 21 TEST2-21 1430 2500
'#'がコメントアウトで使えます。
IDはCAENETのIDで、Chはチャンネル、Nameは名前、HVsetは設定する電圧値、
HVmaxは最大電圧値です。
区切り文字は' '(スペース)のみが使えます。
○
CAEN V288 VME CAENET Controller で
N568b Spectroscopy Amplifierを使う
# cmdsa [Base Address]
と入力します。Base AddressはV288のアドレスで、0x??0000のように
入れて下さい。
'help'コマンドで簡単なヘルプが出ます。
ファイルから設定を読み込むこともできます。フォーマットは以下のとおり。
# 1 1 0
0 200 2 255 2 0 0
1 200 2 255 2 0 0
2 200 2 255 2 0 0
3 200 2 255 2 0 0
# 2 1 100
0 220 2 255 2 0 0
1 230 3 255 2 0 0
2 240 3 255 2 0 0
3 250 2 255 2 0 0
'#'はコメントアウトではありません。
'#'から始まる行は「# CAENET-ID MUX Offset」
という意味になっています。CAENET-IDはこの行以下の、
次に'#'が出てくるまで有効になります。
MUXは'1'にするとMultiplexerを有効になり、'0'なら無効になります。
Offsetはオフセットです。
'#'行の次から、各チャンネルについて書いていきます。
フォーマットは、
「Channel Fine-Gain Coarse-Gain Poll-Zero Shaping-Time Polarity Config」です。
Coarse-Gainは2nで効きます。
Shaping-Timeは[0-3]=(0.2,1,3,6 us)という対応です。
Polarityは[0/1]=(Pos,Neg)です。
Configは[0/1]=(Direct,Invert)という対応です。
区切り文字は' '(スペース)のみが使えます。
May 16, 2002
Hidetada Baba <baba@daq.rikkyo.ac.jp>